プロフィールにも書いているように、私は乃木坂 46,櫻坂 46,日向坂 46 をこよなく愛するいわゆる坂道オタのひとりです。決して古参というわけではなく、私がオタの沼にハマり出したのはちょうど一年ほど前。
始まりは乃木坂 46 でした。高校時代、私の周りには乃木オタの友人がいたので、存在はもちろん、圧倒的な顔面偏差値で人気のあるアイドルグループであることも知っていました。しかし高校時代、部活と勉強に明け暮れていた私は興味を持つことはありませんでした。
時は流れ、進路が決定し迎えた春休み。たまたま YouTube で見た乃木坂 46 の冠番組である『乃木坂工事中』。MC は公式お兄ちゃんでもあるバナナマンが務め、メンバーがさまざまな企画にチャレンジするという番組です。
アイドル番組という感覚で見始めましたが、単純にバラエティ番組として成立するほど面白いというのが最初の感想でした。
個性が光るような企画にメンバーがしっかりと期待に応え、それにバナナマンのトーク力が加わり、笑いが増すというような感じ。乃木坂 46 の魅力が詰まっていて、バラエティとしても面白い。見たことがない、乃木坂 46 をあまり知らない方は、まず見て欲しい番組です。
それからというもの、私は乃木坂工事中の動画を漁り、徐々にメンバーのことや楽曲の良さを知るようになり、すっかり乃木オタになりました。
その後、櫻坂 46,日向坂 46 も同様に彼女たちの冠番組から入り、昨年の夏に乃木オタから立派な(?)坂道オタになりました。
その夏、私は実家に帰省しました。4 月に一人暮らしを始めて以来の親との再会でした。
私は親にオタクになったことを伝えたことはありませんでした。今までアイドルグループに興味を持ったことがなかった私はどこか小っ恥ずかしくて、この時も自分の口から言うことはないだろうなと思っていました。
実家に帰省した日の夜、父親は迎えの運転で疲れたのか、すぐ寝室に向かいました。しかし、30 分ほど経っても何か音が聞こえる上に電気が付いたままでした。何見てるのかなと思い、ドアに近づき耳を立てると、どこか聞き覚えのある声がしました。
『まさか!?』と思いドアを開けると父親は『乃木坂工事中』を見ながらゲラゲラ笑っていました。
母親に聞くと、どうやら父親も数ヶ月前から寝る前に『乃木坂工事中』を見ることが日課になっていたようです。お互いが知らない間に、しかもほぼ同時期に父親、そして息子の私が『乃木坂工事中』を経て乃木オタとなっていたのです。
この時、私の脳裏には乃木坂 46 の卒業とともに芸能界を引退された橋本奈々未さんの言葉が思い浮かびました。
『人は必要な時に必要な人と会う』
まさに、私たち親子は 2020 年の春に乃木坂 46 が必要で、乃木坂 46 にハマるべくしてハマったのだと思います。船迫家は乃木オタになる運命だったのかもしれません。
ちなみに、その次に帰省した正月の迎えの車内では乃木坂 46 だけでなく櫻坂 46、日向坂 46 の曲もかかるようになっていました。