まとめ役


私は昔から何かと まとめ役 を務めることが多かった気がします。

小・中・高と野球部でキャプテンをしたり、先生にやってと言われて生徒会役員になったりと、まあまあ大きめなグループ活動のまとめ役も務めてきました。

最近久しぶりにグループ活動のまとめ役を務めました。
そのグループ活動は以前『スタンド使いはスタンド使いにひかれ合う的な』の記事で書いた 6 人で 『知能情報コースの広報コンテンツを制作する』 という講義内の活動です。

グループ分けをされて、誰一人知り合いのいない中で 1 回目のグループ活動が始まりました。

Zoom でのミーティングでしたが、私は最初みんなの様子を見ようとビデオオフ&ミュートにしていました。するとみんなも同じ考えだったのか誰一人ビデオオンにせず、ただただシーンとした時間だけが流れました。

このままでは流石にまずいと思い、ビデオオンにして「おはようございますー」と言ってみました。するとビデオオンにしてくれたのは一人だけだったものの、みんなミュートを解除して返事してくれました。

1 回目の活動でやることとしては自己紹介と KJ 法を使ってどのような制作物を作るかについて話し合うことでした。

まず、自分から自己紹介を始めました。するとラッキーなことに趣味の合う人が多かったり、みんないろんなことを話してくれたりしたのでどういう人なのかは大体わかりました。

次にどのようなコンテンツを制作するかを話し合いました。Web 系の制作やゲームの開発、VTuber 制作などいろんな形で広報コンテンツを制作することができますが、あいにく誰一人そのような専門的な開発を経験したことがないということだったので、知能情報コースの CM を実写制作することに決まりました。

これで 1 回目の活動が終わりました。そして迎えた 2 回目の活動。

2 回目の活動でまずやることとして 『グループのリーダーを決める』 ことでした。
リーダーをやってくれる人がいたら任せるつもりで「誰かやりたい人いる?」と話を振ってみると、シーンとした時間が流れました。

私はその時間に耐えられず、「いなそうだから僕がやっていいですか?」と言うとみんな「お願いします」という感じで返事してくれました。

こうして久しぶりにまとめ役を務めることになりました。
振り返ってみると、自分からまとめ役を買ってでたことは少なかった気がします。
ましてやグループに誰一人知り合いのいないのはほとんどなかったです。

1 回目の活動で実写の CM を制作するということが決まっていました。
とはいっても撮影・編集に関しても経験や知識のある人がいなかったので、計画的に活動を進めないといけないと思いました。

まず制作する動画のテーマを決めて、どのような動画の素材が必要なのかを話し合い、撮影地を決めました。

次にいつ集まって撮影できるかについて、それぞれ撮影可能な日時を伝え合いました。全員演者として撮影に参加することになったので、なかなかタイミングが合わず、全員での撮影は厳しいと判断し、時間帯が合う人同士でグループを分け、それぞれ撮影地を割り振りました。

これで 2 回目の活動が終わりました。ここで問題となるのは、同じ人が撮影しないことで撮り方や画角が素材によってバラつきが出ることです。

そこで私は同じ撮影地のメンバーを誘い、一番早く撮影を行い、どのように撮ったのかをグループに共有しました。

すると他の撮影地のグループも同じような感じで撮影してきてくれました。
こうして 3 回目の活動が始まる時点で動画の素材が集まったというようにスムーズに活動が進んでいました。

当初、動画編集に関しては効率と編集の一貫性を考え、一人が iMovie で作業し、それを画面共有で他のメンバーが意見を出しながら進めるというように決めていました。

しかし、いざ動画編集に着手しようとした 3 回目の活動では誰一人 iMovie の使い方がわからず、何も始まらない状態でした。そこで 3 回目の活動での編集作業は無理だと判断し、講義が始まってすぐに活動を終わりました。

しかし、「それぞれ次の活動までに撮影した素材を使って iMovie で動画編集を経験してきて!」という課題を課しました。

今後一人が編集作業をして、他のメンバーが意見を出し合うということを考えると、全員が編集作業について知る必要がありました。

それは私たちのグループは演者と編集者を分けなかったので、編集作業を一人で行う人の負担が多くなるというのと、そもそもある程度技術を知らないとアドバイスができないというのがあったからです。

また、それぞれが編集してきた動画を共有することで、その中で優れていた動画を編集のベースにする、つまり今後編集作業を行う人を決めることができます。

さらに、それぞれが編集した動画からいい点をベース動画に組み込むことも可能になります。

このような理由をみんなに伝え、了承を得たので課題を課すという形にしました。ただこの課題もあくまで任意にしました。それは人それぞれバイトやサークル、部活など忙しさが違うからです。

そして迎えた 4 回目の活動では私が予想していたよりもみんなが動画を編集してきていて、またその完成度もすごかったです。そこでみんなで話し合い、ベース動画を決め、編集者を決めることができました。

4 回目の活動では講義全体で各グループのリーダーが中間報告をする必要がありました。他のグループの報告を聞いた感じ、私たちのグループの活動がうまく進んでいるようだったので安心しました。

私が活動報告をすると先生から「うまくいってるね」と言ってもらえました。

そして一昨日、5 回目の活動がありました。ここでは当初の予定通り、編集者が画面共有して、周りが意見を出し合い、動画の仕上げを行うことができました。来週が制作活動の最後ですが、もうすることがないくらいの状態です。

このように今までの活動を振り返ってみると、久しぶりのまとめ役にしてはうまくグループを導くことができたのかなと思います。

何より、自分からリーダーを買って出たところが自分の成長を感じました。グループのまとめ役を務めるたびに、責任が重くなるのは嫌だなとも思うのですが、活動を終えてみるとその経験が今後の糧になっている気がします。

今回のグループ活動はメンバーが活動にしっかり取り組んでくれる人たちで本当に助かりました。活動も残りわずかとなりましたが、最後までまとめ役を全うしたいと思います。